シロクロシネマ

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ハリー・ポッター新作を見る前に制作の裏側を解説。道具はこんな仕掛けに!

目次

 

 

はじめに

 

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 ハリーポッター作品の小道具は、美術監督の「スチュアート・クレイグ」の総指揮によって始まりました。映画を見て分かるように魔法界は多くの物で埋め尽くされています。脚本に、ある程度必要な小道具は書いてあったようですが、魔法界で使われる日用品、ホグワーツ魔法魔術学校や魔法省で使用される書類、ダイアゴン横丁に並ぶ店の多くの商品、大広間に並ぶ食べ物など沢山の小道具が必要です。スチュアート・クレイグは、監督やJ・K・ローリングらと常に相談しリアルな魔法界の世界観を作りだしていました。

 

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   スチュアート・クレイグ

 

  ◯1942年4月14日 (74歳)

  ◯イギリス生まれ

 

  ◯ アカデミー美術賞英国アカデミー賞プロダクションデザイン賞、アメリカ美術監督組合賞ファンタジー映画部門

 

  

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制作手順

 

1.クレイグと打ち合わせ。

 

2.本や資料などを参考に製図チームが製図。

 

3.承認されれば、小道具チームに送られ大道具、石膏、金属加工のスタッフ、縫製担当、塗装担当者が制作に取りかかります。

 

4.出来上がった小道具は、小道具主任の「バリー・ウィルキンソン」の監督で正しい場所に配置され、大切に取り扱われます。

 

 

「一瞬しか映らない物もあるが、それによって観客はその世界に入り込むことができる。俳優も、いろいろな小道具と関わることで役柄を作り上げることができる。」

ミラフォラ・ミナより

 

 

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 ホグワーツ魔法魔術学校 入学許可通知書 

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引用元魔法グッズ大図鑑

上の画像は、「ハリーポッターと賢者の石」でハリーに届けられたホグワーツ魔法魔術学校の入学許可書です。 

 

ダーズリーおじさんがハリーに渡すまいと、全力で阻止していたシーンが印象的ですね!

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 ダーズリーおじさんに阻止されていたせいで、1万通もの手紙を送ってようやくハリーの元へ渡りました。

 

ダーズリー家のリビングの煙突から大量の手紙が吹き出してくるシーンがあるのを覚えていますか??

 

実は、あのシーン、驚きの撮影方法で撮影されているんです!

 

 このシーンを撮影する際コロンバス監督は、当然CGで制作されるものだと思っていました。しかし、視覚効果スーパーバイザーの「ジョンリチャード・ソン」は、「特殊効果で撮影することができる」と監督に話しました。コロンバス監督は実際に可能なのか同意する前に試作品を作ることを要求しました。

 

リチャード・ソンは、スピードを制御しながら高速で封筒を飛ばす機械を作り、セットの上部に取り付けた。もう1台、空気を使って煙突の上から封筒を吹きおろす装置も作った。

 

撮影終了後の夜、監督に出来上がった装置を見せたところ、大絶賛!特殊効果による撮影が決定されました。

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その事実を知った上で「ハリーポッターと賢者の石」を見返してみると、また別の面白さがありました。

 

さらにすごいのが、封筒が用途に合わせて数種準備されていました。

ひとつは部屋を飛びまわるように計算され一枚の紙に封筒の模様を裏と表に印刷し折らずに使用。これを1万枚用意。また近くを撮影するため、封筒の裏面に本物の封ロウを押したものを数枚用意された。この中には、マクゴナガル先生からの入学許可書が実際に入っています。この手紙は、ミラフォラ・ナミが手書きで制作しました。

 

さらにさらにすごいのがホグワーツ魔法魔術学校の入学許可書はフクロウが配達していることはご存知だと思います、実は、そのシーンでも特殊な撮影方法が使われていました。

開放装置付きでプラスチック製の胴輪をフクロウに装着し、長い紐が付いており紐の端をフクロウの調教師が持っています。

調教師がタイミングを見計らって装置を作動させるとフクロウが手紙を落としたように見える仕掛けになっています。

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たった数分のシーンでもこれだけのアイディアが含まれていて、「美は細部に宿る」という感じですね。

 

ハーマイオニーの時間割

 

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上の画像は「ハリーポッターとアズカバンの囚人」でハーマイオニーが逆転時計を使用している時の時間割です。

 

Potions」=魔法薬学 「Flying」=飛行訓練 「Xylomancy」=占い学 「Charms」=妖精の魔法 「Herbology」=薬草学 「Magical Theory」=魔法論 「Transfigurations」=変身術 「Defence against the Dark forces」=闇の魔術に対する防衛術 

 

どの授業なのか調べてみました、よかったらどれがどの授業か探してみてください!

間違っていたらすいません。

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忍びの地図

 

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上の画像は、「ハリーポッターとアズカバンの囚人」で使用された忍びの地図です。

 

実はこの地図にも仕掛けがありました、アズカバンの囚人で最後にルーピン先生がハリーに分かれを告げ、忍びの地図をたたむシーンでデジタル処理されているように見えるのですが、ここに仕掛けが施されていて何本もの糸を引くことで8回折れる仕組みになっていました。

 

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最後に

 

いかがでしたでしょうか?ハリーポッターシリーズには、まだまだ沢山の仕掛けやほとんど映らない部分、カットされてしまったものがあります、これから出るファンタスティックビーストの新作を見る際には、是非こういったところも気にしながら鑑賞するのも、良いかと思います。

 

たこういった記事を書こうと思いますのでよろしければご覧ください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

◯参考:魔法グッズ大辞典

 

 

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